事故防止ケーススタディ

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ケース46. 交差点を直進する際、急停止した前車に追突
  ☆事故の発生状況☆
     2tトラックを運転するAは、雨が降る中、未明から会社を出発し毎日通うルートで食料品を積み込む倉庫へと向かう途中、交差点付近に差し掛かると前方を走行中のBが左折をしようと左に寄るのを認めた。歩道には通行人を見かけたが、普段から歩行者が直進することは滅多にないため、Bがスムーズに左折するものと思い減速することなく走行していた。
 その時Bは、進路前方の木の陰から傘を差した自転車が急に横断歩道に進入してくることに気付き、横断歩道に差しかかった所で急停止した。
 Aは、雨で視界が悪かったため交差点の近くになって初めてBが停止していることに気付き、慌ててブレーキを掛けたがスリップしBの車両に追突し怪我を負わせた。
     
  ☆事故の原因☆
    ① 濡れた路面にもかかわらず交差点付近での減速を怠った
② 思い込みによる動静不注視
  ☆防止策☆
   
  1. 雨で視界が悪く路面も滑りやすいなど悪条件が重なる場合は、見落としや発見遅れ、スリップ等に起因する事故の危険が予想されます。厳しい運転条件の時は、警戒心を旺盛にして一歩先を読み、「危険を予測する運転」を励行し特に慎重な運転を心掛けましょう。
  2. 通い慣れた道路であっても一度思い込んでしまうと安全確認を怠ってしまうケースが多いことから、重大事故につながることもあり、交差点はその危険性が最も高い所です。思い込みや勘などで決めつけず、交通状況を的確に把握し、冷静で慎重な運転を心掛けましょう。
       
       
ケース47. 渋滞時における玉突き追突
  ☆事故の発生状況☆
     普通貨物自動車を運転するAは、遠距離への搬送のためいつもより早めに会社を出発したが、片側2車線の県道は普段から交通頻繁で、道路工事の影響もありノロノロ運転の状況であった。
 目的地への指定時間が迫りAはかなり焦りながら進路変更を繰り返し走行を続けていると、前方の第1車線で発進しようとするバスをよけるため乗用車とその直後を走行する二輪車が加速しながら急に第2車線へ進路変更してきた。
 Aの前方を走る乗用車は二輪車との衝突を避けるため急ブレーキをかけると、追従していた貨物車も危険回避のため急ブレーキをかけた。
 その時、Aは前車の急ブレーキに気付くのが遅れ追突し、更に前車を押し出し玉突き追突事故となった。
     
  ☆事故の原因☆
    ① 焦りによる注意力の低下
② 前方不注視
  ☆防止策☆
   
  1. 急ぎ・焦り・過信等、心理的に動揺した状態で車を運転することは事故の危険要因として最も高い状態にあったといえます。運転する際は、心の乱れをしっかりコントロールして、「平常心」を保つことが重要です。
  2. 発進・停止を繰り返すようなノロノロ運転の状況では、次第に事故に対する危険意識が薄れ、注意力が減退し漫然運転に陥りがちです。漫然運転による事故を防止するには、プロの運転者としての自覚を持ち、安全運転の基本である「安全確認」を徹底しましょう。
       
       
ケース48. 駐車車両の間から飛び出した子供に衝突
  ☆事故の発生状況☆
     中型トラックを運転するAは、配送終了後に空荷となった車を営業所へ戻すために走行していたが、それまでの渋滞による遅れを取り戻すために若干速度を上げていた。
 営業所近くの駅前商店街は、夕方になるといつも学習塾への子供の送迎車両の駐停車によって車の流れが悪く、その日もAの進行する車線には4台の車両が縦列駐車し、対向車線にも数台の車両が駐車していたが、対向車両は無かったので、早く通り過ぎようと加速して駐車車両の側方を通過しようとした。
 その時、駐車車両の間から突然飛び出してくる子供に気づき、急ブレーキをかけたが間に合わず飛び出してきた子供を跳ね飛ばしてしまった。
     
  ☆事故の原因☆
    ① 急ぎの心理による安全確認不十分
  ☆防止策☆
   
  1. 駐車車両の近くを通過する際は、できるだけ車両との間隔をあけて進行し、その周囲に十分注意することが大切です。特に子供がいるような場所を通過する場合は、いつでも停止できるような状態で走行することを心掛けましょう。また、平常心を保ち、先を急ぐことなく安全を最優先し、危険を予測した運転を行うことが重要です。
  2. 子供は興味のある対象を見つけると、たとえ車両が接近していても、それに向かって飛び出す傾向があります。ドライバーは子供の行動特性をよく理解し、的確、安全に対処できるよう日頃から心構えを持って運転することが大切です。
       
       
ケース49. 低速で走行中、漫然運転により追突
  ☆事故の発生状況☆
     普通貨物車を運転するAは、早朝からの配送業務を終え、帰社するため交通頻繁な片側2車線道路の第1通行帯を走行していた。駅前商店街近くになると通行車両は増え、徐々に車間距離も詰まり低速で連続走行していると、前方の第2通行帯を走行していたタクシーが歩道上に客を見つけ、急に第1通行帯のAの前を走行していた軽四輪貨物車の前へ進路変更した。
 Aはタクシーが進路変更する状況は認めたものの、歩道上の客には気づかず、進路変更後はそのまま直進すると思いこみ減速することなく漫然と走行していると、客を乗せようと停車したタクシーに続き軽四輪貨物車が停止したことに気づくのが遅れ追突した。
     
  ☆事故の原因☆
    ① 思い込みによる動静不注視
  ☆防止策☆
   
  1. 交差点やその付近を通行する際は、交通事故に結びつく様々な危険要因が存在することから、運転者は最大限の注意を払い慎重な運転を心掛けることが大切です。漫然と運転していて危険を予測できなかった場合と、予め危険を予測し行動した場合とでは、反応時間に0.5秒の差が出るといわれています。運転する際は警戒心を旺盛にして、一歩先を読み次の手を打つ注意深さが肝要です。
  2. 事故は運転開始から30分、終了前の30分の間が最も発生する危険が高いといわれており、特に運転終了間際には安堵感から気が緩みがちになり、事故につながるケースが多く見られます。「スピードが緩めば気も緩む」と肝に銘じ気持ちを引き締めて運転しましょう。
       
       
ケース50. 高速道路で居眠り運転によりガードレールに衝突
  ☆事故の発生状況☆
     大型トラックを運転するAは、朝会社へ出社した時点で体調がすぐれず「運転業務は困難である」と職場の管理者に報告したが、同僚等から「大したことはないだろう」と言われ、渋々トラックを出発させた。
 Aは毎日の配送ルートである片側3車線の高速道路の第2車線を時速約80kmで走行中、居眠りにより第3車線を越えて中央分離帯のガードレールに接触した。この時点でAは居眠りから覚めず再度ガードレールに衝突し、数100m進んだ後居眠りから覚めトラックを停車させた。
     
  ☆事故の原因☆
    ① 体調不良にもかかわらず長時間休憩をとらず運転していた
② 通い慣れた高速道路での気の緩み
③ 運行管理者の安全意識の欠如
  ☆防止策☆
   
  1. 自分の体調は、他人には判断しがたいものです。自分でしっかり判断し、運転が困難であれば職場の管理者にはっきりと伝えましょう。また、運転中に体調が悪くなったり眠くなった場合は、短い仮眠や飲物を摂るだけでも体調を整える効果があるので、直ちに休憩をとりましょう。
  2. 毎日通い慣れた道では緊張感が途切れがちになり、眠気が起きやすくなります。早めのリフレッシュを心掛けましょう。
  3. 運行管理者は、ドライバーの健康状態を把握するとともに、本人から申告があった場合は代替運転者を手配するなどして安全な輸送を維持することが大切です。「安全優先」の意識を職場に浸透させましょう。