事故防止ケーススタディ

このケーススタディをご覧になるためには、AdobeFlashPlayerが必要です。
ご使用のブラウザにインストールされていない場合は、下記リンクボタンより入手してください。
アドビシステムズ、Adobe及びAdobeFlashPlayerのロゴマークは、アドビシステムズ社の登録商標です。

Adobe Flash Playerのダウンロード

ケース56. 左折時、右方自転車に注意が偏り左方からきた歩行者に衝突
  ☆事故の発生状況☆
     大型トラックを運転するAは、積み込みの遅延からイライラした気持ちで、納品時間ギリギリでのルート配送をしており、次の納品先に向けて信号を左折しようとしていた。交差点に差し掛かった際、前方の信号は青で、横断歩道前方から渡ってくる自転車を確認していた。自転車の通過後、一気に左折したところ、左から横断してきた歩行者をはねてしまった。
     
  ☆事故の原因☆
    ① 交差点通過時の左右の安全確認不足
② 急ぎの心理による無謀運転
  ☆防止策☆
   
  1. 焦りやイライラは正常な運転を阻害し、無謀運転になる危険性が高まります。この事故のケースは交差点左折の際、一方への注意力の偏りと、他は大丈夫だろうという安易な判断から、歩行者の存在には全く気づかず、ただ納品時間に向けて自分勝手な判断で無謀運転を行った悪質な行動といえるものです。横断歩道での左右確認や、死角への目配りはドライバーとして責任を持って実施しなければならない当たり前の事項ですので、ハンドルを握ったら肝に銘じて徹底しましょう。
  2. 大型車の死角は左側面や後方など、その範囲も広く、ミラーで補っている箇所も多く存在します。交差点左折時は、左側面の確認を疎かにせず、特に高速で走行してくる二輪車や自転車に注意しましょう。
       
       
ケース57. 小型貨物車が交差点を左折時、急停止した前車に追突
  ☆事故の発生状況☆
     小型貨物自動車を運転するAは、片側2車線の国道を時速40Kmで走行中、次の交差点を左折するため、交差点手前で左サイドミラーを確認したところ、原付自転車が自車に追従しているのを確認した。
 前方には大型貨物車Bが左折の合図を出して進行していた。
 信号は青色だったため、Aは、このままBに続いて交差点に入れば青信号に間に合う。と判断し、左折の合図を出してBに追従した。
 Bは、交差点の手前で減速し、自転車を一台横断させたが、このとき、Bと自車との車間距離は3mで、左折先の交差点内の様子はほとんど確認できない状況だった。
 Aは、自車に追従していた原付自転車が気にかかり、サイドミラーを注視しながら進行していたが、視線を前にもどすと、Bが急停止しており、Bに追突してしまった。
     
  ☆事故の原因☆
    ① 前方不注視
② 車間距離不十分
③ 注意力の偏り
  ☆防止策☆
   
  1. 交差点は交通事故が多発する場所であり、トラックが最も起こしやすい追突事故となりました。交差点は重大事故の発生に結びつく交通弱者も混在する危険な場所であることを良く理解し、ドライバーは、「これから事故多発場所に進入する。」「交通弱者と交錯しやすい場所に進入する。」といった危険意識を持つことが大切です。
  2. AはBの大型貨物車に接近していたため、前方の視界が遮られ、死角の範囲が広がっていました。警戒心を怠らず余裕を持って危険回避できるよう「危険を予測した運転」を実践しなければなりません。交差点内では前車の動静に注意を配り、余裕を持った車間距離を保持しましょう。
  3. この事故では2台目の自転車が周囲の安全確認をせず、スピードを出して交差点を一気に横断しており、これが事故発生の要因の一つとなっています。ドライバーには、自転車の無謀運転や歩行者の身勝手な道路横断等、ルール無視による危険をも予測した運転が求められます。
  4. 運転は「認知・判断・操作」の繰り返しで行なわなければなりません。思い込みで運転することを避け、安全確認は必ず自分の目で行いましょう。
       
       
ケース58. 凍結路面でスリップして追突
  ☆事故の発生状況☆
     大型貨物車を運転するAは、トラック乗務歴1年未満の初任ドライバーだった。
 冬の早朝、毎日通行するルートをいつもと同じように走行し、鉄道線路を横断する跨線橋を通過しようとしていた。
 跨線橋の先の信号は赤色で、1台の普通乗用車が停止していることを確認し、アクセルから足を外し減速体制に入った後、カーブの下り坂途中でブレーキを踏んだところ、後輪が右側に滑り始めたため、慌ててハンドルを右に切り、強くブレーキを踏み込んだ。すると、凍結路面によりタイヤがロックしてしまい、スリップをしながら坂を下り、普通乗用車に追突してしまった。
     
  ☆事故の原因☆
    ① 凍結路面への危険意識の欠如
② 経験不足、教育不足
  ☆防止策☆
   
  1. 凍結路面の摩擦係数は乾燥舗装路面の4分の1以下というデータがあります。つまり、タイヤのグリップ力が夏場に比べ4分の1以下に低下することを理解しましょう。また、制動距離についても8倍以上という結果になっており、路面状況の早期発見と早めの減速が必要です。
  2. 「急発進」、「急加速」、「急ブレーキ」、「急ハンドル」等、やってはいけない「急のつく操作」を避け、危険を予測した運転を心掛けましょう。
  3. 運行管理者等は、冬季特有の事故を防止し安全な運行を確保するために、「冬道に潜む危険を点呼や安全会議の機会を利用しドライバーにしっかり理解させ、特にスリップ事故に対する警戒心を高めさせること」が必要不可欠です。
       
       
ケース59. コンビニの駐車場でバックしたところ郵便ポストに衝突
  ☆事故の発生状況☆
     大型トラックを運転するAは工場で荷を積み、搬送途中昼食を買うためにコンビニに立ち寄った。
コンビニには駐車場の出入口が2箇所あり、Aは大型車用駐車場に近い入口から入ろうとしたが、貨物自動車Bが道路に出ようとしていたため、もう一方の出入口から入り、バックで大型車用駐車場に移動しようとした。
Bが道路に出て行くのを確認してから駐車場に入りバックを始めると、左後方に設置された郵便ポストに衝突した。
     
  ☆事故の原因☆
    後退時の安全確認不足
  ☆防止策☆
   
  1. 構内は、走行速度が遅いことや大半の車が停車していることから、通常の走行より緊張感が薄れがちとなり事故が起こりやすくなります。構内では徐行運転を心がけ、バックの際はゆっくりと人が歩く程度の速度で走行しましょう。
  2. バックする際は、ミラーやバックモニターだけに頼ることなく、車から降りて後方を確認しましょう。また、後方の状況変化を考慮し、ギアをバックに入れてすぐには動かず、一呼吸おくなどして、警戒音を3、4回鳴らしてからバックしましょう。
  3. 構内では周囲の状況を確認、走行車両、歩行者の有無、看板など障害物となる構造物に注意を払いましょう。また、同乗者がいる場合は、誘導を依頼しましょう。
       
       
ケース60. 倉庫にバックで入庫の際、シャッターに衝突
  ☆事故の発生状況☆
     貨物自動車を運転するAは、いつもの納品先で荷卸しをするため倉庫に入る際、シャッターの直前まで後退しながら、前方を移動するフォークリフトに注意を払っていた。いつものタイミングで、そろそろ開いただろうと後退を始めたが、まだ動いていたシャッターに衝突し損壊させた。
     
  ☆事故の原因☆
    後退時の安全確認不足
  ☆防止策☆
   
  1. 普段から出入している慣れた構内であっても、後退時は特に十分な安全確認が必要です。運転操作に集中しましょう。
  2. トラックの後方は死角ですので、倉庫に後退で入る時は、できる限り誘導員に誘導をしてもらうことが大切です。
  3. ミラーやバックモニターを使う時は、後退する前に必ず運転席から降りてシャッターの状態、車高、停止位置までの距離を確かめてから後退するように心がけましょう。