事故防止ケーススタディ

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ケース16. 路上駐車中に自動二輪車が衝突
  ☆事故の発生状況☆
     4tの普通貨物自動車を運転するAは、昼間、市街地の片側二車線道路の渋滞間を走行中、近くのコンビニに買い物に行くため路肩に車両を駐車した。その時、大型自動二輪車を運転するBは、後方から渋滞間を縫うように進路変更を繰り返しながら走行していたが、前方左側車線で停止しそうな大型バスを認め、その左側を通過しようと進路変更し、スピードを増して通過、幾分路面状況が悪かったため、視線を近くにおいて走行してことから、駐車中のAの発見が遅れ、慌てて急ブレーキを掛けたがスリップして転倒、そのまま滑走しAの左後輪に衝突した。
     
  ☆事故の原因☆
    ① 交通頻繁な道路に駐車し、事故防止のための安全措置を講じなかった
  ☆防止策☆
   
  1. このケースでは、市街地の交通頻繁な道路に駐車しましたが、ほんの数分のコンビニでの買い物だとしても、緊急な要件でないだけに、大型の駐車場を完備している店舗か、路外に駐車スペースのある場所等を選ぶべきでした。
  2. たとえ駐車可能な道路に駐車する場合であっても、カーブ地点や建物の影響など、昼間といえども危険性や見通し状況等を十分に考慮し、後続車から明確に確認できるような安全措置を講ずる必要があります。特に夜間は、駐車車両への衝突の危険が増すことからハザードランプの点灯、停止表示板の設置等、照明器具を有効に活用しましょう。
  3. 事故状況からBの過失も十分考えられますが、まず駐車車両に衝突する事故が多いことを認識し、事故を未然に防ぐためにも道路への駐車は避けましょう。とりわけ貨物車の場合は駐車スペースを広く取ることから、事故の危険性は増しますので、要注意です。
       
       
ケース17. 交差点を右折する際、横断中の自転車に衝突
  ☆事故の発生状況☆
     4tの普通貨物自動車を運転するAは、夜間片側1車線道路を走行中、信号機のある交差点を「青信号」に従い右折する際、対向車線が渋滞中であり、同車線の普通乗用自動車が交差点の直前で停止しているのを認めた。Aは、直ぐにその陰から二輪車等が進行中で無いことを確認し、また、視界内に横断歩行者も映らなかったことから、安心し何らスピードを緩めることなく右折を始めたところ、自転車横断帯の無い横断歩道を自転車に乗り、右から左の方向に渡っていたBに気付かず、Aは、車両前部バンパー右側でBの乗った自転車を跳ね転倒させた。
     
  ☆事故の原因☆
    ① 交差点で右折をする際、徐行をしなかった
② 夜間でもあり、前方や側方を十分に注視・警戒すべきところそれを怠った
  ☆防止策☆
   
  1. 交差点の右左折に限らず、道路を横断中の歩行者・自転車を跳ねる事故が多発、特に、高齢者が犠牲になる事故が顕著でありますので、トラックドライバーは、十分に注意が必要です。
  2. 夜間、暗い交差点の走行は、歩行者・自転車等を見落とし見損じる危険性が高いので、右左折時には、徐行は勿論ですが状況に応じ一旦停止を行い、極めて慎重な運転が要求されます。
  3. 本件事故の場合、Bが自転車横断帯の無い横断歩道を渡ったことにも非が有りますが、Bは71歳の高齢であり高齢者は、運動能力・判断能力が低下することは勿論ですが、交通ルールに弱く相手(ドライバー)に頼り、注意力を依存し・保護を求める意識が強いので、高齢者の乗った自転車・歩行者には、横断等を優先させる配慮や注意・警戒が肝要です。
       
       
ケース18. ガソリンスタンドに入ろうと停止した車両に追突
  ☆事故の発生状況☆
     11トンの大型貨物自動車を運転するAは、2車線道路の左側車線を走行中であったが、当日、出発が遅れ急いでいた事から、やや、スピードオーバーで、前方Bの普通貨物自動車にピッタリ接近した状態で進行していた。やがてBが、左前方にガソリンスタンドを認め、給油のため左のウインカーを出し、徐々にスピードダウンしているのを確認した。そこでAは、右側の車線に進路変更しようと考え、右後方の車両の状況に注意を傾けながら進行していた。Bは給油のため歩道を横切ろうとしたところ、歩道上を急ぎ接近中の自転車を認め、歩道に至る前の走行車線上で急停止した。その際、Aは進路変更のため後方に気を奪われていたことから、Bが停止するのに気付くのが遅れ、慌てて急ブレーキを掛けたが、間に合わずBの車両に追突した。
     
  ☆事故の原因☆
    ① 出発が遅れ焦っていたこともあり、スピードを出し過ぎていた
② 車間距離を詰めて走行中であった。
③ 進路変更に気を奪われ、前方注視を欠いた
  ☆防止策☆
   
  1. 出発時間に遅れると、スピードオーバーになるケースが多く、焦りを誘い、また慌てて行動を起こす要因にもなります。たしかな運行計画を立て、出発時間や荷作業等に余裕を持ち、ゆとりのある運転に心掛けましょう。
  2. トラックによる追突事故が多発しています。追突事故原因の多くは、スピードを出し過ぎ、車間距離の詰め過ぎによるもので、重大事故もしばしば発生しています。
    プロドライバーに最も求められるマナーが、速度を遵守し車間距離を保持することです。プロドライバーとして模範となるよう速度や車間距離を適正に保つ運転を実践しましょう。
  3. ガソリンスタンドが前方に在り、Bの車両がウインカーを出し、徐々にスピードダウンしている状況を判断すれば、自らも十分にスピードを落とし、注意深く前方を注視し、その動向を警戒する必要がありました。減速することなく、前方注視を怠り安易に進路変更に移行しようとしたことは、無謀な運転と言わざるを得ません。
    トラックドライバーは、常に慎重な運転を心掛けましょう。
       
       
ケース19. 構内から道路に出て左折する際に横断歩行者に衝突
  ☆事故の発生状況☆
     10トンの大型貨物自動車を運転するAは、取引先の事業所で荷物の積み降ろしを行ったが、予想以上に作業に手間取り気持ちに焦りが出ていた。
Aは、予定時間を過ぎ次の目的地へ向かうため、構内から出て道路を左折しようとした際、右方から直進中の乗用車を認めたが、左折は十分に可能と判断した。
Aは、焦りも加わり左側横断歩行者の確認を怠ったまま、漫然と左折を行った所、折から通行中の歩行者Bに気付かず衝突した。
     
  ☆事故の原因☆
    ① 急ぐあまり気持ちの焦り
② 左側方の安全不確認
  ☆防止策☆
   
  1. 出発時間や荷作業の遅れが、急ぐあまり焦りを誘い事故の原因となります。安全運転は、時間に余裕を持つことが極めて大切です。
  2. 取引先の構内は、いつも通い慣れた場所であり、慣れから往々にして油断が生じることがあります。慣れから生じる油断に十分注意が必要です。
  3. 構内からの出入り時は、歩道通行中の自転車・歩行者が犠牲となる重大事故の危険がいっぱいです。歩道通行者の安全確認を徹底しましょう。
       
       
ケース20. 右折中のトラックを避けようとして二輪車が信号柱に衝突
  ☆事故の発生状況☆
     4トンの普通貨物自動車を運転するAは、薄暮時間帯で対向車線が渋滞している時、交差点を右折する所であった。
交差点の信号が「青」であったことから右折を始めたが、対向車線の交差点手前で乗合バスが停止中であり、しかもその前方も渋滞中であったことから、他に交差点進入の車両は無いものと安易に思い込み、さほど徐行や周囲を警戒することもなく、乗合バスの前方を横切ろうとした。
その時、バスの陰から交差点に進入してきたBの運転する二輪車に衝突しそうになり、咄嗟に衝突を回避したBの二輪車が転倒、滑走して信号柱に衝突した。
     
  ☆事故の原因☆
    ① 乗合バスの「死角」に対する警戒を怠った
② 最徐行し安全確認を徹底すべきであったのに、安易な思い込みにより右折時の徐行義務を怠った
  ☆防止策☆
   
  1. 薄暮時間帯は、物の明暗がはっきり眼に映らないため、前消灯の早めの点灯と慎重な安全確認が必要です。
  2. トラックが右折の際、直進の二輪車が絡むいわゆる「右直事故」は、重大事故になるケースが多いので、他の車の死角部分に対する警戒を徹底する必要があります。
  3. 二輪車は、たとえ渋滞中であったとしても、交差点の信号が「青」であれば、減速することなく交差点に進入することが多いので、右折の際には特に二輪車の交差点進入に注意が必要です。二輪車は容易に転倒する特性を有し、人身傷害が大きくなるので特に注意が肝要です。