ケーススタディ36「黄色信号で停止した先行車に追突」

☆事故の発生状況☆

大型トラックを運転するAは、片側2車線道路の第2車線を、Bが運転する乗用車に追随して走行していた。
前方交差点の信号が青から黄に変わったのを認めたが、「Bは交差点を通過するだろう。」と勝手に判断し、そのまま進行を続けた。
ところが、Bは停止すべく減速行動に移ったため、それに気付いたAは慌てて急ブレーキをかけた。しかし、このままでは追突は避けられないものと判断し、併せて左に急ハンドルをきったが、止まりきれず、第1車線に停止中のCのトラックに追突し、さらに停止中のBの乗用車にも接触した。

☆事故の原因☆

① 思い込みによる動性不注視
② 車間距離不保持

☆防止策☆

Aは、交差点の手前で黄信号を認識したので、まず停止することを考えて減速するべきでした。黄信号を認めたら停止することを考えて減速しましょう。先行車がいる場合にはその動向にも十分に注意しましょう。
Aは、取引先で荷を積み込み、ほぼ満載状態でした。荷物を積んだトラックの場合、普段より制動距離が伸びやすいことを考え、自車の速度や重量、路面状態などを考慮し、安全に停止できるだけの車間距離を保つようにしましょう。