ケーススタディ29「構内から道路に出て左折する際に横断歩行者に衝突」
☆事故の発生状況☆
10トンの大型貨物自動車を運転するAは、取引先の事業所で荷物の積み降ろしを行ったが、予想以上に作業に手間取り気持ちに焦りが出ていた。
Aは、予定時間を過ぎ次の目的地へ向かうため、構内から出て道路を左折しようとした際、右方から直進中の乗用車を認めたが、左折は十分に可能と判断した。
Aは、焦りも加わり左側横断歩行者の確認を怠ったまま、漫然と左折を行った所、折から通行中の歩行者Bに気付かず衝突した。
☆事故の原因☆
① 急ぐあまり気持ちの焦り
② 左側方の安全不確認
☆防止策☆
出発時間や荷作業の遅れが、急ぐあまり焦りを誘い事故の原因となります。安全運転は、時間に余裕を持つことが極めて大切です。
取引先の構内は、いつも通い慣れた場所であり、慣れから往々にして油断が生じることがあります。慣れから生じる油断に十分注意が必要です。
構内からの出入り時は、歩道通行中の自転車・歩行者が犠牲となる重大事故の危険がいっぱいです。歩道通行者の安全確認を徹底しましょう。