ケーススタディ46「荷主構内でバックする際に、後方の注意力が散漫になり逆突」
☆事故の発生状況☆
大型トラックを運転するAは、荷主の構内にて荷を納品した後、事務所へ寄るため駐車スペースに移動しようとした。
駐車スペースは狭く空きが一つしかなかったため、大きく右に前進した後バックで入れようとしたが、前方から別のトラックが入庫してきたこと、更に出庫しようと動き始めたトラックもいたことから、注意力が前に集中し、更に急ごうとする焦りが生じた。
結果、後方の注意力が散漫となり、左側に停車中のトラックに逆突してしまった。
☆事故の原因☆
① 注意力が前方に偏ったため、後方確認が疎かになった
② 焦りからくる運転操作の誤り
☆防止策☆
構内での移動時には、他のトラックのほか荷物や人、設備と多くの注意しなければならない点があります。特に後退時は死角も多く、車の周囲全てに適時注意配分をする必要があります。どんな状況下でも決して焦ることなく、常に平常心で一つひとつを確認しながらゆっくりとした動作を心掛けましょう。
構内に誘導員がいる場合は必ずそのサポートを受け、より安全に移動が行える環境を作りましょう。また、構内ルールを遵守し移動速度や駐車場所等、決められた方法で行動しましょう。
後退時の基本である「下車して周囲の安全確認」を徹底しましょう。