ケーススタディ49「構内を後退中、出荷待ち部品に衝突」

☆事故の発生状況☆

大型トラックを運転するAは、荷主先構内にて積込み作業のために指定された駐車位置にバックで着けようとしていた。
知り合いの作業員と積込み作業の段取りを話しながら後退していたところ、会話に夢中になり、後方に仮置きされた積込み待ちの機械加工部品に衝突し、積み上げられた部品が後方に停車中の車両に崩れ落ち損傷させた。

☆事故の原因☆

① 後退時の安全確認不足
② 慣れによる気の緩み(注意力の低下)

☆防止策☆

後退する際は走行距離が短いことから安全確認の手抜きをしがちです。後方の死角が大きな大型車ほど、後方の目視確認、車を下車しての安全確認を徹底しましょう。
通い慣れた構内では、危険意識が低下し、構内ルールの軽視につながりやすくなります。構内の環境は、「歩行者や自転車等の通行がなく、交通取締りや信号もない」ことから、心理面において緊張が緩み油断を生じやすくなります。構内ルールの遵守もプロドライバーの基本的条件であることを自覚し、構内事故の根絶に努めましょう。