ケーススタディ56「事務所棟の庇に衝突」

☆事故の発生状況☆

大型貨物車を運転するAは、配送先からの出庫にあたり、一度事務所に立ち寄ってから出発する予定であった。

駐車スペースは混雑していたため事務所棟の前まで進み、一旦下車して所用を済ませ、改めて出発する際、オーバーハングにより車両後部の上側を事務所庇に接触させてしまった。

☆事故の原因☆

安全確認不足

車両情報や構内施設の把握不足

☆防止策☆

構内では、道路上と違い対向車両や交通弱者の往来が限られることから気の緩みが発生し、注意力が低下しがちとなりますが、軒や庇、看板、配線・施設設備、パレットなど数多くの障害物があります。また、バックで進行するケースも道路上より格段に多くなり、構内事故原因の一定の割合を占めています。

いつも同じ構内と安易に判断せず、小さな変化でも敏感に反応できるよう気を抜かず行動してください。また、少しでも違和感を感じた時は、無理をせず、一旦下車して安全確認をするなど、慎重な姿勢が大切となります。