ケーススタディ60「左折車の陰から出てきた原付バイクと衝突」
☆事故の発生状況☆
10tの普通貨物自動車を運転するAは、配送業務を終え営業所へ帰る途中、信号機のない見通しの悪い交差点に差し掛かり一時停止したところ、右方から、左折しようとする乗用車がくるのを認めた。路地は狭く、Aのトラックが出ないと左折車は曲がれなかった。
Aは、左折車の停止を確認後、他に特別注意することもなくただ漫然と発進したが、左折車の陰から原付バイクが飛び出してきて衝突してしまった。
☆事故の原因☆
① 急ごうとした気持ちの焦り
②「見通しの悪い交差点」の安全不確認
☆防止策☆
狭い路地では、自分の車が出ないと左折車が曲がれないことがあります。この場合、つい慌てて発進してしまいがちですが、車の陰から進行してくるかもしれない二輪車を想定し、十分に注意をはらって進行しましょう。
見通しの悪い交差点では、何よりもまず安全確認を確実に行うことが大切です。一時停止をしても停止線やその場から左右の安全確認が十分にできない場合には、左右の状況が確認できる位置まで徐々に進行して再び停止し安全確認をしましょう。