リラックス

疲れを感じたら無理をせず!
「体調不良による交通事故をなくしましょう」
(公社)全日本トラック協会発行の「健康管理手帳」からご紹介

疲れ目

疲れ目は、運転中の情報収集の90%を視覚に頼ることで生じます。とくに夕方はいちばん視力が落ち、事故につながりやすくなります。眼が疲れたら要注意。車を止めて眼を休めましょう。

疲れ目防止

・眼が疲れたときは、車を止めて眼をつむって休息するのが最善の方法です。
・冷水で顔を洗うか、眼に冷たいおしぼりをあてることも効果的です。
・握り拳で、額や首すじを叩いても疲れがとれます。
・夜間運転では、眼がショボショボしたり、一点をぼんやり見続けたら限界です。すぐに休憩をとりましょう。

腰痛

腰痛は、ドライバーが運転席に座って“ハンドルを握る姿勢が長く続く”ことに原因があります。座ると足はラクですが、背骨にとっては逆で、上体に無理がかかり腰痛の原因となります。

腰痛防止

・猫背の姿勢での運転は腰や肩、首の血行不良を起こしやすく、腰痛や肩こりの原因に。正しい運転姿勢を心がけましょう。
・シートを適度に前に出して深く腰かけ、背筋を伸ばして正しい姿勢で運転を。
・休憩時には背伸びや足の屈伸運動を行い、筋肉の疲労回復に努めましょう。
・運転直後の重量物などの荷降ろし作業は、筋肉が固まっているため、軽い運動で身体をほぐしてから始めましょう。

肩こりの原因と対策

肩こりは、長時間の運転を続けることで、うなじや肩の筋肉が“頭部を支える”ために緊張を続けることにより生じます。腕を支えている肩の筋肉はいつも緊張状態にあり、運転などで手先を使うとさらに緊張して疲れ、硬くこってしまいます。
軽い肩こりは、筋肉をあたため、もみほぐすと解消できます。

肩こり解消法

○筋肉をあたため、もみほぐす
筋肉をあたためると血管を広げ、血行を良くする効果があります。長時間の運転後は入浴や温湿布薬、お灸、蒸しタオルであたためるなど、手軽にできる方法で肩こり解消に努めましょう。

○筋肉をリラックスさせ血流を改善する
肩こりには、ストレッチ体操がなにより。できればリラックス体操や水泳などをまめに行いましょう。

肩こりをやわらげる体操
痛みのあるときは無理をせず、「少し痛いかな」と思うところでやめましょう。

・首を前後・左右に曲げます・首を左右に向けた後、首を回します。
・肩を上下にすくめます・肩を前後に回します。
・肩を後に引き、前に出します・腕を頭上まで振り上げます。

ドライバーのストレッチ(休憩時に行いましょう)

①腰を伸ばします
車のシートに深く腰かけ、指を下に向けて、両方の手のひらをハンドルの下方に、できるだけ水平につけます。そのままシートに背中を押しつけるようにして、手首と腕の裏側を伸ばすようにします。
②肩を伸ばします
シートに座った状態で背中をまっすぐにし、両手を頭の後ろで組みます。そのまま両ひじを後ろに引っ張るようにしながら、胸を張ります。
③背中を伸ばします
ハンドルの上方をつかみ、頭を両腕の間に入れながら背中を丸め込むように腕を伸ばします。ハンドルを押すようにすると、背中の筋肉が伸びます。